LOT. 051 Tubular T Shirts Black

「One Size at a Time」

1980年代以前、Tシャツの基本的な形状として一般的だった「チューブラーTシャツ」。丸編み生地をそのまま使い、サイドに縫い目がないのが特徴です。

その後、時間あたりの生地編み量が飛躍的に向上した大型の丸編み機の登場や、第三国における低賃金の裁断・縫製コストにより、競争力を失い、ほとんどの国でチューブラーTシャツの生産は行われなくなりました。

特に日本国内では、サイズごとに機械の設定を変える必要があり、手間がかかることから、このタイプのTシャツを製造してくれる工場を見つけるのは非常に困難でした。現在ではほとんど生産されていない形状であることも、そのハードルをさらに高くしています。

しかし、クオリティパフォーマンスの尽力とサポートにより、最終的にチューブラーTシャツの国内生産を実現することができました。

最もベーシックな半袖Tシャツの佇まいを持ち、20番手のコーマ糸を使用して編み上げています。縫製に用いた綿糸も含め、すべてを製品染め（ガーメントダイ）で染色し、全体を統一感のあるトーンに仕上げました。